進路に悩む研修医のみんなへ

進路に悩む研修医のみんなへ

もうすぐ後期研修医の二次募集の締め切り
一次募集の時に「えいやっ」と科を決めたはずだけど
就職先が決まらなかった人は、また気持ちが揺れたりしているかもしれない
 
女性医師は、結婚や出産なども考えて、悩みが深くなりがち
 
決めた科で、決めた病院で、この先の人生決まるって思ってる後輩たちに
伝えたいことは2つ
 
「何科を選んでも正解だから大丈夫」
「違ったと思ったら、転科すれば良いよ」
 

ってこと

医療ボランティアに行ったカンボジア
 

研修医で何科を選ぶか悩んだときの選択方法

 
多くの大学生が自分の内面を深堀する機会が、就職活動だとしたら
医者が内面を深堀するのは、後期研修を決める、すなわち「科を決める時」だと思う
 

科を選ぶ時の基準は

  • 好きなこと
  • やりたいこと
  • 得意なこと(頑張らないでできちゃうこと)

で決めれば良いと思う

 
 
 
手を動かすのが好きか、データを見て色々考えるのが好きか
人と話す方が好きか、あまり人と話さない方が好きか
重症患者をたくさん見たいか、休みがないとダメなのか
技術をどんどん磨きたいのか、診断力などの知識をあげたいのか
 
そんなことを基準に選んで絞り込んで行けばいいと思う
 
 
手術着の緑が青空に映える
 
科を決める時期になると、研修医室はその話題で持ちきり
  • 医学生の頃からなりたかった科に進む人
  • 初期研修を通して興味を持った科に進む人
  • 最後まで悩みに悩んで決めきれない人
 
その人の性格が出るよね
 
私はいつまでも決断できなかったクチでした
初期研修医で回った科はどれも楽しすぎたから
 

私はちょっと回り道:総合内科→外科系へ転科

 
結局「もっと内科を勉強したい」と考えて、2年間、総合内科として修行しました
ねちっこくデータを見て気づいたり、色々考えるのが得意だし
緊急対応の緊張感や、重症患者を診ることも好きだった性格を考えての選択でした
 
2年間の内科研修は忙しいながらも成長を感じて、楽しい充実した毎日でした
しかし、医師5年目になる時、ライフワークバランスを考慮し、現在の科に転科をしました
 
現在は外科系で、データを見るというより、主に手を動かす仕事で、ある程度、休みも確保されている
3年目になる時に考えたイメージとは全く違う医師になっています
 
 
ボランティアで手術もできるまでになりました
同期より専門医取得も2年遅れ
一見、回り道なのかもしれないけれど
内科で学んだことは、むしろ自分の強みになりました
 
3年目の4月から主治医として、決断する機会を多く得られたこと
多くの熱い医師仲間と知り合えたことも、大きな宝物になりました
 

だから、3年目の私の決断は正解だったと思う

 
 
ちなみに
転科経験がある医師は16.7%
転科を現在考えたり、過去に考えたことがある医師は18.3%
 結構多いなという印象かな
「医師の転科ガイド」さんからお借りしました
 
 

何科を選んでも正解な理由

 
科を選択できないとか
転科しようとか
悩みは色々あるのだけど
 
これだけは覚えていてほしいな
 
医者という仕事は
たくさんの職業の中で
どんな形であれ人の役に立てる素晴らしい職業だということ
 
 
何科を選んでも
どんな働き方であっても
役に立たないことはないということ
 
 
だから今、どこの科にいくかすごく悩んでいる人がいれば伝えたい
 
「何科を選んだって正解だよ」
「自分がワクワクする科を選ぶのが正解だよ」
 
そして違ったら変えれば良い
 
それは失敗でもなんでもなく

一つの大きな経験になるだけだから

 
未来は、花々しいよ!!大丈夫!
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